直葬・家族葬の遺影は必要?

直葬や家族葬を考えるとき、「遺影は用意するものなのか」と迷う方は少なくありません。参列者が少ない葬儀では、祭壇に大きな遺影を飾らない選び方もあります。

この記事では、遺影がいる場面といらない場面を、どちらにも偏らずに整理しました。葬儀社のプランの確かめ方や、あとから手元の写真で小さい遺影を作る方法も、見本の画像つきで説明します。

黒い額に入れた、銀髪の女性の遺影の見本(架空の人物)。背景は無地のグレー
黒い額に入れた遺影
白い写真立てに入れた、同じ女性の小さい遺影の見本(架空の人物)。背景は藤色
白い写真立ての小さい遺影
黒い額に入れた遺影と、白い写真立てに入れた小さい遺影の見本(架空の人物)

遺影の全体のことは、「遺影とは」の記事にまとめています。

この記事でわかること

  • 直葬と家族葬で、遺影がいる場面といらない場面
  • 葬儀社のプランに遺影が入っているかの確かめ方
  • 祭壇用はなしで、自宅用の小さい遺影だけ用意する選び方
  • 遺影なしで見送ったあとに、手元の写真から作る方法

直葬と家族葬で、遺影はどう扱われる?

直葬や家族葬では、遺影を飾るかどうかは、ご家族と葬儀社の相談で決めることが多いようです。どちらも、全国で同じ決まりがあるわけではありません。宗教や地域、葬儀社のプランで違います。

直葬(火葬式)

通夜や告別式を行わず、火葬を中心にする形です。祭壇を設けないことが多く、遺影を置かない場合もあります。

小さな写真を、安置のそばや火葬の前に置けるかは、葬儀社や火葬場で違います。

家族葬

身内や親しい方を中心に、通夜や告別式を行う形です。祭壇に遺影を飾る例が多いようですが、小さめにする、飾らないという選び方もあります。

どちらもプランの中身は葬儀社ごと

遺影が料金に含まれる、含まれない、希望すると加わるなど、さまざまです。契約の前に、見積書で確かめます。

「直葬に遺影は基本的に不要」と案内する葬儀社もあれば、小さな遺影を勧める葬儀社もあります。どちらが正しいと言い切れるものではなく、ご家族の気持ちに合う方を選んで構いません。

遺影を置く場所の例

遺影を置く場所は、プランや会場によって違います。次のような例がありますが、置けるかどうかは、葬儀社や火葬場に確かめてください。

  • ご遺体を安置する部屋の、台の上
  • 火葬の前にお別れをする場所の、小さな台の上
  • 控え室や、ご自宅に戻ってからの棚の上

遺影があると助かる場面

遺影があると助かるのは、ご家族や親族が、お顔を前にして手を合わせたい場面です。火葬の前のお別れだけでなく、その後の法要や自宅での供養でも、お顔の写真が心の支えになります。

お別れのとき

安置の部屋や火葬の前に、小さな遺影を置くと、手を合わせる場所ができます。置けるかどうかは、葬儀社に確かめます。

親族が集まる家族葬

親族が多く集まるときは、遺影があると、お顔を思い出しながらお別れしやすくなります。

四十九日や一周忌

法要の席に、遺影を置く家庭は多いようです。お寺や親族から、お顔の写真を求められることもあります。

自宅で手を合わせたいとき

お骨や位牌のそばに、写真立ての遺影を置くと、毎日手を合わせやすくなります。

ただ、これらの場面が必ず来るとは限りません。写真がなくても心の中でお別れできると感じるなら、無理に用意しなくても構いません。

遺影がなくても困らない場面

火葬のみで、ご家族だけが立ち会う直葬では、遺影がなくても葬儀そのものは進められます。実際に、遺影を用意せずに見送るご家族もいます。

  • 祭壇を設けず、火葬だけを行うとき
  • ご本人が生前に「遺影は要らない」と話していたとき
  • 立ち会う方が少なく、ご家族が静かな見送りを望むとき
  • 時間が限られ、あとでゆっくり写真を選びたいとき

遺影を用意しなかったことが、故人を大切にしていないことになるわけではありません。ただ、親族や菩提寺が遺影を求める場合もあるので、事前に相談しておくと安心です。

遺影なしで見送ったあと、困ることはある?

遺影なしで見送ったあとに、写真が必要になる場面が出てくることはあります。ただ、あとからでも作れるので、慌てて決める必要はありません。

四十九日や納骨のとき

法要の席で、お顔の写真を置きたいと感じる方がいます。

親族に聞かれたとき

「遺影はないの?」と聞かれて、戸惑うことがあります。あとから用意すると伝えれば大丈夫です。

自宅に置く写真がないとき

お骨や位牌のそばに置く写真がなく、さみしく感じる方もいます。

大きな遺影を作った場合

逆に、大きな遺影を作ったものの、飾る場所に困ることもあります。小さい遺影だけにする方法もあります。

どちらを選んでも、気持ちの区切りがつく方で構いません。迷うときは、葬儀の日は見送ることを優先して、遺影はあとで考える方法もあります。

遺影をどうするか、家族で話し合うときの進め方

遺影をどうするかは、ご本人の希望、参列する方、菩提寺、プランの順に確かめると、話をまとめやすくなります。急いでいるときほど、一つずつ確かめるのが近道です。

  1. ご本人が、生前に遺影について話していたかを思い出します
  2. 立ち会う方と、あとから手を合わせに来る方を、書き出します
  3. 菩提寺があれば、法要での遺影の扱いを聞きます
  4. 葬儀社のプランに、遺影が入っているかを見ます
  5. 遺影なしにする場合は、あとから作る前提で、写真の候補だけ集めておきます

家族の中で意見が分かれたときは、葬儀の日は遺影なしにして、あとで小さい遺影を作る方法もあります。あとから決められることを、先に伝えておくと話が進みやすくなります。

ご本人がお元気なうちに、気に入った写真で用意しておく方法は、「生前に用意する遺影」にまとめています。

葬儀社のプランに遺影が入っているかの確かめ方

プランに遺影が入っているかは、見積書の項目と、担当の方への質問の両方で確かめられます。直葬のプランでは、含まれない場合も、希望すると加わる場合もあります。

  1. 見積書に、「遺影」「遺影写真」「写真」の行があるかを見ます
  2. 行が見当たらないときは、「祭壇一式」などに含まれていないかを聞きます
  3. 含まれる大きさを聞きます(祭壇用の大きいもの、卓上の小さいもの)
  4. 額縁や写真立てが付くか、付かないときはどう用意するかを聞きます
  5. 自分で用意した画像や写真を、持ち込めるかを聞きます
  6. 写真を渡す締め切りと、渡し方を聞きます

葬儀社への聞き方の例

遺影が要らないとき

「遺影なしのプランにすると、見積もりはどう変わりますか」と聞きます。

小さな遺影だけ付けたいとき

「小さな遺影だけ、付けられますか」と聞きます。

あとから作りたいとき

「自分で用意した画像を、使えますか」と聞きます。

費用の相場や、見積書の見方は、「遺影写真の料金相場」の記事でくわしく説明しています。

祭壇用はなしで、小さい遺影だけ用意する選び方

大きな祭壇用の遺影は用意せず、自宅用の小さい遺影だけを用意する選び方もあります。直葬や家族葬では、この形を選ぶ方もいるようです。大きさは、置く場所に合わせて決めます。

L判(手元用)

写真立てに入れて、棚や仏壇のそばに置けます。場所を取りにくい大きさです。

2L判

L判より少し大きく、お顔が見やすい大きさです。

スマホの待ち受け

いつでも見られます。離れて暮らすご親族にも、画像で送れます。

四つ切

祭壇などに置く大きな遺影の大きさです。あとで必要になったときに、データから印刷し直せます。

祭壇に置く大きさの、四つ切の遺影の見本(架空の人物)。銀髪の女性で、黒の額に入っている
四つ切(祭壇用)
L判の写真として木目の額に入れた、同じ女性の小さい遺影の見本(架空の人物)
L判(手元用)
同じ女性の遺影を、スマホの待ち受けにした見本(架空の人物)
スマホの待ち受け
同じ方の遺影を、四つ切・L判・スマホの待ち受けにした見本(架空の人物)

どの大きさにも、決まりはありません。置く場所と、手を合わせやすい高さで選んでください。大きさの種類は、「遺影のサイズ」の記事にまとめています。

自宅や法事で使う小さい遺影の考え方

自宅に置く小さい遺影は、手を合わせやすい場所に置けば十分です。仏壇がなくても構いません。置き方に、全国共通の決まりはありません。

  • 棚やチェストの上に、写真立てとお花を置く
  • お骨や位牌のそばに置く(置き場所は、菩提寺や家の考え方に合わせます)
  • 法事のときだけ、持ち出して飾る
  • 遠くのご親族には、スマホの画像で送る
木の棚の上に、花を挿した花瓶と一緒に置いた、銀髪の女性の小さい遺影の見本(架空の人物)
木の棚に、花と一緒に
白い写真立てに入れた、同じ女性の小さい遺影の見本(架空の人物)。背景は藤色
白い写真立てに
小さい遺影を、棚や白い写真立てに飾った見本(架空の人物)

法事では、四十九日や一周忌に、お寺や親族から遺影を求められることもあるようです。その場合は、法要の日の前に用意しておきます。飾り方は、「遺影の飾り方」の記事にまとめています。

あとから遺影を用意する時期の目安

あとから用意するなら、四十九日や一周忌など、次の法要に間に合うころが一つの目安です。急ぐ決まりはなく、気持ちが落ち着いてからでも構いません。

  1. 葬儀の直後:写真の候補を集めておきます(スマホ・アルバム・親族の手元)
  2. 四十九日の前:小さい遺影の大きさを決めて、作ります
  3. 四十九日の法要:置く場所に飾ります
  4. 一周忌のころ:大きさを足したくなったら、同じ画像から印刷し直します

大きな遺影が必要になったときは、同じ画像から四つ切の大きさに印刷し直せます。最初から、全部の大きさを用意しなくても大丈夫です。

葬儀のときに急いで作った遺影を、法要に合わせて替えたいときは、「遺影の作り直し・差し替え」をご覧ください。

手元の写真から、あとから作る方法

あとから遺影を作る方法は、写真店に頼む、アプリで自分で作る、オンラインで頼む、の3つです。どれも、元になる写真の選び方が仕上がりを左右します。

写真店に頼む

写真を持ち込み、小さい大きさに焼いてもらいます。画像を整える作業を頼めるかは、店によって違います。

アプリで自分で作る

背景や明るさを、自分で整えます。時間はかかりますが、自分のペースで進められます。

オンラインで頼む

写真を選ぶと、遺影の形の画像を作ってくれます。仕上がりを見てから決められるものもあります。

くわしい手順は、「写真から遺影を作る方法」にまとめています。

元の写真の選び方

  • お顔が大きく、はっきり写っている写真
  • 正面か、少し斜めを向いた写真
  • 目元に、影や髪がかかっていない写真
  • ご本人らしい表情の写真(ご家族で見比べて決めます)
公園で撮った、普段着の銀髪の女性のスナップの見本(架空の人物)
元の写真
同じ女性の背景を、無地のグレーにした遺影の見本(架空の人物)。服は元の写真のまま
背景を整えた
公園で撮った普段のスナップ(左)と、背景を無地のグレーにした見本(右)。架空の人物

作ったあとに確かめること

あとから作る遺影は、急ぐ必要がないので、じっくり見比べられます。ご家族で、次の点を見てから決めてください。

  • お顔が、ご本人らしく見えるか
  • 目元や口元が、不自然になっていないか
  • 髪型や服装が、元の写真と大きく変わっていないか
  • L判の写真立てに入れたとき、お顔が切れないか

写真が見つからないときの探し方

写真が見つからないときは、スマホの中、アルバム、ご親族やご友人の手元を順に探します。最近の写真がなくても、少し前の写真が見つかることがあります。

  • ご家族のスマホの写真と、メッセージアプリでやりとりした写真を探す
  • アルバムや、年賀状・旅行の写真を探す
  • 親族や友人に、お顔が写った写真がないか聞く
  • 何人かで写った写真も候補にする(お顔が大きく写っていれば、使えることがあります)
自宅の居間で、スマホで撮った写真の見本(架空の人物)。銀髪の女性が正面を向いている
スマホで撮った写真
帽子をかぶって公園で撮った写真の見本(架空の人物)。同じ女性で、お顔がはっきり見えている
帽子の写真
斜めを向いて公園で撮った写真の見本(架空の人物)。同じ女性で、お顔がはっきり見えている
斜めを向いた写真
候補になる写真の例。スマホで撮った写真・帽子の写真・斜めを向いた写真(架空の人物)

写真の見方は、「遺影の写真の選び方」の記事にまとめています。どうしても見つからないときは、葬儀社に相談してください。

遺影館で、手元の写真から遺影を作る

遺影館では、手元の写真を選ぶと、5種類の遺影の仕上がりを、その場でお作りします。お支払いの前に、仕上がりを確かめられます。直葬や家族葬のあとに、小さい遺影だけを作りたいときにも使えます。

  1. 写真を選びます(スマホでもパソコンでも選べます)
  2. 画面の枠で、お顔の位置を確かめます
  3. 5種類の仕上がりを確かめます(目安 約5分。ここまでは無料で、1日2回までです)
  4. お申し込みの後、透かしのない画像をその場でダウンロードします

お申し込みの料金は、一律3,000円(税込)です。四つ切用・L判用・スマホの待ち受け用の画像データを、それぞれお渡しします。

遺影館が合うとき

  • 葬儀のあとに、手元の写真から小さい遺影を用意したいとき
  • 写真は見つかったが、背景や服装が気になるとき
  • 仕上がりを見てから、お申し込みを決めたいとき

まとめ

  • 直葬や家族葬で遺影を飾るかは、宗教・地域・葬儀社のプランで違い、ご家族と葬儀社の相談で決めます
  • 火葬のみの直葬では遺影なしでも進められますが、法要や自宅の供養でお顔の写真が欲しくなることもあります
  • プランに遺影が入っているかは、見積書の項目と、葬儀社への質問の両方で確かめます
  • 祭壇用はなしで、自宅用の小さい遺影だけ用意する選び方もあります
  • あとから作るときは、四十九日や一周忌に間に合うころを目安に、手元の写真から用意できます

よくあるご質問

直葬では、遺影がなくても葬儀はできますか?

進められる場合が多いようです。ただ、火葬場や葬儀社、宗派によって扱いが違います。遺影なしで考えているときは、葬儀社に先に伝えて確かめてください。

家族葬で遺影を飾らないと、失礼になりますか?

飾らないことが、失礼にあたると決まっているわけではありません。ただ、親族の考え方や菩提寺の習わしで、遺影を望まれることもあります。前もって相談しておくと安心です。

プランに遺影が入っているか、どう確かめればよいですか?

見積書に「遺影」「写真」の行があるかを見ます。見当たらないときは、「祭壇一式」などに含まれていないか、担当の方に聞いてください。

祭壇用は要らず、小さい遺影だけ用意してもよいですか?

構いません。L判や2L判の写真立てに入れて、棚や仏壇のそばに置く方もいます。置く場所と、手を合わせやすい高さで大きさを選んでください。

遺影を、あとから作っても遅くありませんか?

遅くはありません。四十九日や一周忌に間に合うように用意する方が多いようです。急ぐ決まりはなく、気持ちが落ち着いてからでも構いません。

遺影館では、どんな大きさの画像をもらえますか?

四つ切用・L判用・スマホの待ち受け用の画像データを、それぞれお渡しします。印刷と額縁は含まれません。

お手元の写真で確かめてみる

お写真を選ぶと、遺影の仕上がりをこの場でお作りします。

お顔が大きく、はっきり写った写真ほど、きれいに仕上がります。人の手を介さずに仕上げます。ご本人らしさは、お支払いの前に仕上がりでご確認ください。

ここに写真をアップロード

仕上がりの確認は無料。ご確認のうえ、5種類まとめて3,000円(税込)

写真データのお渡しです(印刷・額縁は含みません)

受け取りはこの場で。事前登録不要。仕上がりにご満足いただいた場合のみ、お支払い。

無料でお作りできるのは1日2回まで。それ以降は、先にお支払いいただいてからお作りします。

お支払い後の返品・返金はお受けしておりません。データが受け取れない等の不具合がある場合は、再送または全額返金で対応いたします。