遺影を小さくしたい
仏間に飾っていた大きい遺影は、引っ越しや部屋の片付けのときに、置き場所に困ることがあります。そんなときは、写真立てに飾れる小さい遺影にしたり、スマホの待ち受けにしたりする方法があります。
この記事では、大きい遺影を小さくする3つの方法をまとめました。写真店に頼む、額から出して撮る、画像のデータから印刷する、の3つです。額の中の遺影を撮るときのコツや、小さくした遺影の飾り方も、見本の画像つきで説明します。
古い大きな遺影を、L判の小さい遺影とスマホの待ち受けにした見本(架空の人物)この記事でわかること
- 大きい遺影を小さくする3つの方法と、それぞれの向き・不向き
- 額の中の遺影をスマホで撮るときの、光・向き・ガラスのコツ
- 小さくするときに、お顔が切れないための確かめ方
- 遺影館でできることと、小さくした遺影の飾り方
- 小さくしたあとの、元の大きい遺影の扱い方
大きい遺影を小さくしたいのは、どんなとき?
大きい遺影を小さくしたい理由は、飾る場所が足りない、そばに置きたいなど、暮らしの変化によるものが多いようです。小さくしても、遺影の意味が変わるわけではありません。ご家族が手を合わせやすい大きさにすれば大丈夫です。
引っ越し・家の建て替え
新しい住まいに、大きい遺影を飾る場所がないことがあります。小さい遺影なら、棚の上にも置けます。
仏壇のそばに置きたい
大きすぎる遺影は、仏壇の前をふさいでしまうことがあります。L判や2L判なら、仏壇のそばの台にも置きやすい大きさです。
リビングや寝室に置きたい
毎日過ごす部屋に、写真立ての小さい遺影を飾る方が増えています。故人を身近に感じられます。
スマホでいつも見たい
待ち受けにすれば、いつでもお顔を見られます。遠くに住むご親族と、同じ画像を分け合うこともできます。
小さくするときは、元の画像のデータが残っているかで、できる方法が変わります。データが残っていれば、そこから印刷し直せます。残っていなければ、額の中の遺影を撮って、画像にします。
- 元の画像のデータがある:データから、小さい大きさで印刷し直す
- 元のデータがなく、紙の遺影だけがある:額から出して撮るか、写真店に頼む
- 額から出せない:写真店に、額ごと相談する
遺影を小さくする3つの方法
遺影を小さくする方法は、写真店に頼む、額から出して自分で撮る、画像のデータから印刷するの3つです。どの方法でも、できあがるのは小さい遺影で、飾り方に違いはありません。手元にあるものと、かけられる手間で選びます。
写真店に頼む
- 向いている方:相談しながら、確実に仕上げたい方
- 良いところ:大きさの調整や、色あせの修正も相談できる
- 気をつけること:受け取りまでに日数がかかることがある
額から出して、スマホで撮る
- 向いている方:元のデータがなく、すぐに始めたい方
- 良いところ:スマホだけでできる
- 気をつけること:光の映り込みと、写真の傾きに注意が要る
画像のデータから印刷する
- 向いている方:元の画像のデータが残っている方
- 良いところ:いちばんきれいに仕上がる
- 気をつけること:大きさによって、縦横の比が違う
1. 写真店に頼む
額から出した遺影や、スマホで撮った画像を持ち込むと、L判などの大きさに直して印刷してもらえます。色あせや傷みを整えてもらえることもあります。できる内容や日数は、お店によって違うので、先に確かめておきます。
- 小さくしたい大きさ(L判・2L判など)と枚数
- お顔が切れないようにしてほしいこと
- 色あせや傷みを整えてほしいかどうか
- 額から出してよいか、受け取りたい日と場所
2. 額から出して、スマホで撮る
額から遺影を出して、平らな所に置き、スマホで真上から撮ります。撮った画像は、印刷し直したり、待ち受けにしたりできます。撮るときのコツは、次の節でくわしく説明します。
3. 画像のデータから印刷する
葬儀のときに作った画像のデータや、元の写真が残っているときは、そこから小さい遺影を作れます。写真店やネットプリントで、L判や2L判を選んで印刷します。
L判の比に合わせた画像を使うと、お顔が切れません。データがどこにあるか分からないときは、葬儀社や、写真を作った人に聞いてみてください。
額の中の遺影をスマホで撮るときのコツ
額の中の遺影を撮るときは、額から出して、窓の光を斜めから当て、写真の真上からまっすぐ撮ると、きれいに残せます。光の映り込みと、写真の傾きが、仕上がりを左右します。額の前面のガラスも、映り込みの大きな原因です。
額に入った古い遺影を、額から出してスマホで撮る図(架空の人物)光の映り込み
天井の照明や窓が、写真に映り込まないようにします。窓の光を斜めから当てると、反射しにくくなります。フラッシュは、光が反射して白く写るので使いません。
まっすぐ撮る
写真の真上に、写真と平行になるようにスマホを構えます。斜めから撮ると、写真が台形に写ります。ズームを使わずに近づくと、画質が落ちにくくなります。
額のガラス
できれば、額から出して撮ります。ガラス越しだと、光が映り込んで、お顔の上に白い帯が写ることがあります。外せないときは、照明を消して、斜めから撮ります。
- 額から遺影を出して、平らな所に置く(柔らかい布を敷くと傷がつきません)
- 窓の光が、斜めから当たる位置にする
- スマホを写真の真上に構えて、写真と平行にする
- 写真が画面いっぱいに入るまで近づいて撮る
- スマホの画面で、お顔を大きくして、ぼやけていないか確かめる
ぼやけていたら、明るい場所で撮り直します。お顔にスマホの影が写っていないかも、見ておきます。手放す前に、今のうちに確かめておけば、後で困りません。
小さくするときに、お顔が切れないために
四つ切の遺影をL判に小さくするときは、縦と横の長さの比が違うため、そのまま縮めると写真の一部が切れます。お顔のまわりの余白が少ない遺影ほど、頭の上やあごの下が切れやすくなります。小さくする前に、余白を見ておきましょう。
- 四つ切:縦横の比がおよそ5対6(正方形に近い)
- L判・2L判:縦横の比がおよそ5対7(細長い)
四つ切の形のままL判にすると左右が切れる図と、L判の比で作った遺影(架空の人物)切れないようにするには、小さい遺影用に、L判の比に合わせて作った画像を使うのが確実です。写真店に頼むときは、「お顔が切れないように」と伝えます。自分で印刷するときは、印刷の画面で「余白あり」「全体を表示」を選びます。
大きい遺影から小さい遺影にするときは、画素数が足りなくなる心配は少なくなります。L判は、1226×1750画素ほどが、きれいに印刷する目安とされます。ただし、お顔が小さく写っている写真を引き伸ばすと、粗くなります。
小さくした仕上がりで確かめること
小さくした仕上がりは、お顔・髪のまわり・服の襟元の3か所を大きくして見ると、不自然な所に気づけます。小さい画面では分からなくても、大きくすると粗さやぼやけが目立つことがあります。印刷する前に、確かめておくと安心です。
お顔
目元や口元が、ご本人らしく見えるかを確かめます。ピントが合っていないと、表情がぼやけて見えます。
髪のまわり
背景との境目が、不自然に切れていないかを見ます。古い写真は、色あせで境目が分かりにくいことがあります。
服の襟元
首と服のつながりが、自然に見えるかを確かめます。写真の端が、切れていないかも見ておきます。
色合い
明るすぎたり、暗すぎたりしていないかを見ます。撮るときの光で、色が変わることがあります。
ご家族の何人かで見比べると、気づきやすくなります。気になる所があれば、撮り直すか、別の写真で作り直します。
スマホの待ち受けにするときのこと
待ち受けにするときは、お顔が画面の中ほどに来て、時計や通知が重ならない画像を選ぶと、見やすくなります。待ち受けの画像は、スマホの画面と同じ、縦に長い形です。小さい遺影のL判とは、形が違います。
- ロック画面は、上の方に時計が出るので、お顔が上すぎない画像にします
- ホーム画面は、アイコンが並ぶので、お顔がアイコンに隠れにくい位置にします
- 家族と同じ画像を、メッセージで送り合うこともできます
スマホの画面は、ほかの人が見ることもあります。気になる方は、ロック画面とホーム画面で、画像を分ける方法もあります。
遺影館で、小さい遺影や待ち受けを作る
遺影館では、額から出して撮った写真を選ぶと、L判用や待ち受け用など、小さい大きさの画像をお渡しします。古い大きな遺影を撮った写真や、色あせた古い写真からもお作りできます。仕上がりを確かめるまでは、無料です。
- 写真を選びます。スマホでもパソコンでも選べます
- 画面の枠で、お顔の位置を確かめます
- 5種類の仕上がりを、その場でお作りします(目安 約5分)
- 仕上がりを見比べてから、お申し込みを決めます
- お申し込みの後、透かしのない画像をその場でダウンロードします
L判用(1226×1750画素)
L判の比に合わせて作るので、印刷してもお顔が切れません。写真立てに入れて、棚や仏壇のそばに飾れます。
スマホの待ち受け用(1170×2532画素)
スマホの画面に合わせた、縦に長い画像です。待ち受けにしたり、遠くのご親族に送ったりできます。
四つ切用(3500×4200画素)
大きい遺影として、印刷し直すときに使えます。5種類それぞれに、3つの大きさの画像をお渡しします。
遺影館でお渡しする、L判用と待ち受け用の見本(架空の人物)お申し込みの料金は、一律3,000円(税込)です。写真の状態や古さで、料金は変わりません。無料でお作りできるのは、1日2回までです。
小さくした遺影の飾り方
小さくした遺影は、写真立てに入れて、仏壇のそばやリビングの棚など、家族が手を合わせやすい場所に飾れます。場所を取らないので、置き場所の選び方も広がります。飾り方に、全国共通の決まりはありません。
仏壇のそば
仏壇の横の台などに置きます。毎日仏壇に手を合わせるときに、お顔も見られます。
リビングの棚
家族がいつも過ごす場所なので、故人を身近に感じられます。花と一緒に飾る方もいます。
寝室
目に入る高さに置く方が多いようです。寝ている頭の真上は、避けるようにします。
仏壇がない家
棚やチェストの上に、小さい遺影とお花を飾る方もいます。ご家族らしい形で整えてください。
小さい遺影を、棚や白い写真立てに飾った見本(架空の人物)写真立ては、L判の写真が入る大きさを選びます。色は、黒・木目・白など、部屋の雰囲気に合わせて選べます。前面がアクリルの写真立ては割れにくく、落ちたときも安心です。
- 直射日光が当たる場所は、写真が色あせやすくなります
- 湿気の多い場所や、エアコンの風が直接当たる場所は、避けます
- 写真立ては、棚の端ではなく奥の方に置いて、倒れにくくします
お花やお線香を前に置くときは、倒れたときに燃え移らないよう、間を空けておきます。飾り方のくわしい考え方は、遺影の飾り方と飾る場所の記事にまとめています。
元の大きい遺影はどうする?
小さい遺影を作ったあとの大きい遺影は、大切にしまっておくか、お焚き上げなどで手放すか、ご家族の気持ちに合わせて選びます。急いで決める必要はありません。小さく残してからなら、お顔を見られなくなる心配もありません。
しまっておく
額のまま、柔らかい布や紙で包みます。湿気と直射日光を避けて、立てて保管します。お盆や法事のときだけ出して飾る方もいます。
手放す
遺影は、処分しても失礼にはあたらないと考えられています。お焚き上げや、自分で処分する方法があります。気持ちの区切りがつく方法を選びます。
額だけ使い続ける
大きい額は、小さい写真を入れて、そのまま使う方もいます。写真の大きさに合うかを、先に確かめます。
手放す前に、額の裏や台紙の間に、手紙やメモが挟まっていないかを見ておきます。一度お焚き上げや処分をした遺影は、元に戻せません。ご親族が大切にしていることもあるので、先にひと声かけておくと安心です。
しまい方は遺影はいつまで飾る?、手放し方は遺影の処分のしかたの記事で、くわしく説明しています。
遺影の大きさ・額縁・飾り方とあわせて
小さい遺影を作るときは、大きさ・額縁・飾り方もあわせて考えると、迷いません。それぞれの考え方は、くわしい記事にまとめています。気になる所から、お読みください。
大きさは、祭壇用は四つ切、手元に置くものはL判や2L判がよく使われます。額縁は、中に入れる写真の大きさに合わせて選びます。額の呼び方が、写真の大きさと違うことがあるので、商品の説明で確かめます。
遺影の意味から処分までの全体の流れは、遺影とは?の記事にまとめています。
まとめ
- 大きい遺影は、写真店に頼む・額から出して撮る・データから印刷する、の3つの方法で小さくできる
- 額の中の遺影を撮るときは、額から出して、窓の光を斜めから当て、真上からまっすぐ撮る
- 四つ切からL判にするときは、縦横の比が違うので、L判の比に合わせた画像を使う
- 遺影館では、撮った写真から、L判用・待ち受け用などの画像をお渡しする(仕上がりの確認まで無料)
- 元の大きい遺影は、小さく残してから、しまうか手放すかを、ご家族で決める
よくあるご質問
大きい遺影を小さくするには、どうすればよいですか?
写真店に頼む、額から出してスマホで撮る、画像のデータから印刷する、の3つの方法があります。元の画像のデータが残っていれば、そこから印刷し直すのがいちばんきれいです。
額から出さずに撮ってもよいですか?
撮れますが、額のガラスに光が映り込みやすくなります。できれば額から出して撮ってください。外せないときは、照明を消して、斜めから撮ります。
小さい遺影は、どの大きさがよいですか?
写真立てに入れて飾るなら、L判や2L判がよく使われます。仏壇のそばや棚に置きやすい大きさです。
スマホの待ち受けにもできますか?
できます。遺影館では、スマホの待ち受け用の画像(1170×2532画素)もお渡しします。遠くのご親族に送ることもできます。
色あせた古い遺影からも作れますか?
お顔がはっきり写っていれば、作れることが多いです。額から出して撮った写真を選んでください。お支払いの前に、仕上がりを確かめられます。
小さい遺影を作ったら、大きい遺影は処分しなければいけませんか?
処分する必要はありません。しまっておいても、そのまま飾り続けても構いません。手放すときは、気持ちの区切りがつく方法を選んでください。